発見と誤認 3
1912年、イングランドのロンドン市の南、ピルトダウンという古い地層のあらわれている場所から、カバやサイの化石と共に、人間のものと思われる頭がい骨とあごの骨が発見されたといいます。
発見者は地元に住んでいるドーソンというアマチュア地質学者でした。
当然、人類学者たちは首をひねりました。
・・・たしかに頭がい骨は、ほとんど現代人に近い特長をもっています。
しかし、あごの骨は、まるでサルに近く、ゴリラかオランウータンのような感じだったからです。
もう一つは、ドーソンという人物が、かなりな変人で、あまり他人を寄せつけず、何を本職としているのか、正体不明なことも怪しまれる理由の一つでした。
しかし、これを最初に受け取った大英博物館の古生物学者ウッドワードは、欣喜雀躍、イギリスからも、ジャワ原人(当時すでにピテカントロプス・エレクタスが発見されていた)やハイデルベルグ人に匹敵する古人骨が発見されたと感激し・・・
この人骨にエーアンツロプス・ドーソン(ドーソン発見の曙人)と学名をつけて大英博物館に展示してしまいました。
またの名はピルトダウン人。
地層から判断して少なくとも20万年以前のものと判定されていました。
・・・なんとこれが真赤なウソ、インチキであったのです。